物損事故で、車両時価額の増額を獲得した事案|たおく法律事務所
2024/07/08
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、物損事故で、保険会社から被害車両の評価額の提示を受けた後、弁護士に委任して時価評価額の増額を獲得した事案を紹介します。
【ケース】
被害者は、自車を運転してコンビニ駐車場内通路を20㎞で走行中、霜のため自車の視界が悪かったこともあり、左方向駐車区画をバックで出てきた相手車と衝突しました。
被害者は、相手方から、一方的な過失事案だと主張され、当事務所に相談しました。
【当事務所の対応】
当初、被害者は、相手方保険会社から、被害車両が10年落ちであるという理由で、9万円(新車価格の1割)が時価額であるという提示を受けていました。
その上で、被害者は、過失の割合については、せめて5:5くらいで解決したいという意向を持っておられました。
当事務所は、まず、被害車両の時価額を調査し、市場では被害車両と同種同等の車両が24万円程度で取引されていることを調べました。
その上で、過失割合については、当方過失7割程度は仕方ないと判断しました。
相手方と交渉し、車両時価額24万円(全損)、当方過失7割で示談ができました。
【結果】
示談の結果、被害者は、7万2000円の損害金を獲得しました。
依頼者が自分で交渉していれば、うまくいっても4万5000円しか獲得できない事案でした。
【ポイント】
保険会社から時価額の提示があっても、弁護士に委任することで、適切な金額の時価額を前提に示談ができます。