進路変更車と後続直進車の事故で、保険会社の不合理な主張を退けた事案|たおく法律事務所
2025/04/07
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、進路変更車と後続直進車の事故で、保険会社の担当者の不合理な主張を退けた事案を紹介します。
【ケース】
被害者は、普通乗用車を運転して、片側2車線(中央分離帯あり)の幹線道路の右側を時速40キロ程度で直進中、左側の渋滞している車線でほぼ停止していた相手車がウインカーを出さずに突然右側に進路変更しようとしてきて、衝突されました。
保険会社の担当者は、この事故について、被害者は、相手車がウインカーを出さなくとも進路変更しようとしていることは認識予見しえたのだから、合図なしには該当しない、という不合理な主張をしてきました。
今日紹介するのは、この事故の、過失割合に関する部分です。
【当事務所の対応】
当職は、加害者保険会社と交渉しましたが、過失割合について、損害論についても、不合理な主張に固執されたため、交通事故紛争処理センターに申立てをしました。
当職は、淡々と主張を行い、あっせんにより示談が成立しました。
【結果】
過失割合は、判例タイムズ38の【153】図に基づき、基本の過失割合が3:7=被害者:加害者であり、加害者の合図なしで-2割の修正が入り。1:9で示談が成立しました。
【ポイント】
加害者保険会社が、不合理な主張に固執していても、弁護士に委任することで、交通事故紛争処理センターに申立てをするなどの方法により、適切な示談をすることができます。