診断書の重み
2015/07/23
今日は,交通事故の被害者が後遺障害の等級認定申請をする時の話をします。
交通事故の被害者は,傷害の症状固定後,症状が残っている場合,後遺障害等級の認定申請をすることになります。
その際,どんな資料があれば良いと思いますか。
後遺障害診断書ですか。
確かに,それも大事です。
でも,それだけではダメなんです。
傷害の症状固定までの間,病院から保険会社に対して,毎月診断書が交付されています。その診断書には,治療期間中の検査結果,治療内容,画像所見などが記載されています。
毎月の診断書に書かれていないことは,その時点でその事実がなかったこととして扱われます。後遺障害診断書に後遺障害をうかがわせる事実が書かれていたとしても,毎月の診断書に書かれていなければ,事故との因果関係が否定されてしまうことも珍しくありません。
交通事故直後から治療終了までの間,毎月の診断書に症状や所見が書かれていて,後遺障害診断書にも書かれている。こういう時に,初めて後遺障害と認定されます。
交通事故に遭われたときは,事故直後からDr.に症状を伝えて診断書に書いてもらうようにしたいですね。