両足を打撲して1カ月半通院し,裁判所の基準で慰謝料と主婦休業損害を獲得した事案|たおく法律事務所
2021/11/25
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は,両足の打撲傷を負って,1カ月半治療をして症状固定し,裁判所の基準で慰謝料と主婦休業損害を獲得した事案を紹介します。
【ケース】
被害者は,自転車を運転して,信号のある横断歩道を青信号で横断中,対向の車道から右折してきた加害車両に衝突され,左側に転倒し,両下腿打撲傷等の傷害を負いました。
被害者は,事故後,治療のために整形外科に通院しました。
加害者本人は,被害者が負傷したことについて,懐疑的な見方をしていました。
【当事務所の対応】
当職は,事故後半月の時点で受任しました。
当職は,被害者の怪我が治癒するのを目指して治療を受けることができるよう,加害者保険会社と交渉しました。
被害者は,事故後一か月半程度が経過した時点で,症状がほぼなくなり,医師から症状固定の診断を受けました。
当職は,診断書等の書類を取り付け,加害者保険会社と粘り強く示談交渉をしました。
争点になったのは,主婦休業損害の休業日の日数でした。
【結果】
交渉の結果,裁判所の基準で傷害慰謝料と主婦休業損害を獲得することができました。
示談金額は,治療費等を除いて30万円程度になりました。
自賠責の基準で計算した場合,11万円程度になる事案でした。
【ポイント】
加害者が事故による傷病の発生を否定している場合でも,弁護士に依頼することで,症状ががほぼなくなるまで治療を受けることができる場合があります。
弁護士に依頼することで,示談金は,被害者が自分で交渉する場合に比べて,倍率にして3倍弱,金額にして19万円の増額を獲得することができる場合があります。