事故直後から受任し、物損で評価損を獲得し、人損でも十分な期間の治療と裁判所基準の慰謝料を獲得した事案|たおく法律事務所
2022/02/03
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、玉突き事故で最初に追突されてむち打ちを発症した被害者について、事故直後から対応し、物損について評価損を獲得し、人損についても十分な期間の通院と裁判所基準での慰謝料を獲得した事案を紹介します。
【ケース】
被害者は、自動車を運転中、前方交差点が赤信号で信号待ちの列ができていたため停止したところ、後続の相手車にノーブレーキで追突されて押し出され、先行車に衝突させられました。
被害車両には修復歴が付き、被害者は首のむち打ちを発症して治療を開始しました。
本件について、まず、物損の評価損の有無が争点になりました。
次に、治療期間をいつまでにするかが争点になりました。
最後に、慰謝料の額を裁判所基準で満額とするかが争点になりました。
【当事務所の対応】
当事務所は、事故直後から受任しました。
まずは、物損について、修理も積もりを精査して修復歴が残る修理がされていることを確認し、相手方に評価損を含む物損を請求しました。
次に、人損について、加害者保険会社は、事故当初から事故による通院を3ヶ月程度で打ち切ろうとしていました。
これについて、当事務所は、物損で修復歴が残るほどの大きな事故であり、通院期間は6カ月程度を考えている旨を伝え、交渉しました。
最後に、保険会社は、慰謝料は、裁判所の基準の理論上最大の金額の0.9かけの金額での示談に拘りました。
当事務所は、交通事故紛争処理センターに申立をし、あっせん委員を交えて交渉しました。
【結果】
まず、物損について、加害者保険会社と粘り強く交渉した結果、評価損として修理費用の1割を示談で獲得することができました。
次に、治療期間についても、6か月間の治療を獲得することができました。
最後に、慰謝料も、裁判所基準の満額を獲得することができました。
【ポイント】
事故直後からの対応を弁護士に委任することで、評価損、治療期間、慰謝料額などの、知らずに合意をして損をしやすい損害項目について、適切な金額の損害賠償を求めることができる場合があります。