過失割合について0対10を獲得した事案|たおく法律事務所
2022/09/21
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、加害者から被害者側にも過失があるという主張を受けていた事案において、資料をそろえて交渉し、0対10の過失割合を獲得した事案を紹介します。
この事案の物損部分を紹介します。
【ケース】
被害者は、自車を運転して片側4車線の一番右側の右折レーンを走行中、左横を走行していた加害車両が突然合図もなしに進路変更を開始し、自車に幅寄せする形で接触してきたという事案です。
加害者は、事故の態様について、合図はしていたと主張して過失の割合を争ってきました。
修理費用等の損害の額には争いがありませんでした。
被害者は、加害者の主張について納得がいかず、当事務所に相談しました。
【当事務所の対応】
当事務所は、受任した後、速やかに刑事記録を取得しました。
刑事記録には、加害車両が右ウインカーを出したという記載はありませんでした。
当事務所は、この事実を指摘し、本件過失割合は0対10であると主張しました。
【結果】
加害者の保険会社も、最後は折れて、0対10の過失割合で示談ができました。
【ポイント】
弁護士に委任することで、加害者側の事実と異なる主張に対して適切に反論し、0対10の過失割合を獲得できる場合があります。