過失割合でいえば自分が加害者と思っていたが、労災保険を使用して怪我の治療をし、後遺障害認定等級14級9号を獲得して、過失割合5:5で示談した事案|たおく法律事務所
2022/10/06
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、交通事故に遭い、過失割合でいえば自分が加害者だと思っていたが、労災保険を使用して怪我の治療をし、後遺障害認定等級14級9号を獲得し、最終的に過失割合5:5で示談した事案を紹介します。
【ケース】
被害者は、自転車を運転して通勤する際、離合可能な単線道を直進中、前方の信号のない交差点に直進したところ、左側片側一車線の道からか加害車両が直進してきてはねられました。
被害者は、体の左側に複数箇所の骨折を負いました。
被害者は、加害者保険会社から、病院に対する治療費の支払を拒絶され、困り果てて当事務所に委任しました。
【当事務所の対応】
当事務所は、被害者からヒアリングを行い、通勤労災の療養の給付を使用して治療をする方針を立て、被害者の勤務先と調整しました。
被害者は、その後、1年間程度治療を行い、症状固定となりました。
被害者は、骨折はきれいに癒合しましたが、疼痛が残ったため、被害者請求の形で後遺障害の申請をしました。
その結果、後遺障害認定等級14級9号を獲得しました。
その後、当事務所は、加害者保険会社と粘り強く示談交渉をしました。
【結果】
当事務所の交渉の結果、過失割合は5:5で示談ができました。
当方過失が5割あったことと、被害者の年収が多くなかっため、治療費等を除く損害賠償金の獲得額は、100万円程度でした。
【ポイント】
自分が加害者で損害賠償金を獲得できないと思っていても、弁護士に委任することで、怪我の治療を行い、後遺障害認定を受け、治療費を除いて100万円程度の損害賠償金を獲得できる場合があります。