事故後3か月で保険会社から治療打ち切りを示唆され、さらに1カ月通院して症状が緩解した事案|たおく法律事務所
2023/03/22
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、事故後3か月で治療の打ち切りを示唆され、治療期間延長の交渉をして、さらに1カ月通院し、症状が緩解した事案を紹介します。
【ケース】
被害者は、自動車を運転して、現場駐車場内通路に停止中、右側駐車区画から突然バックしてきた加害車両に衝突され、受傷しました。
被害車両には、助手席に同乗者もいましたが、今回紹介するのは運転者のお怪我についてです。
被害者は、加害者が同乗者の存在を否認してきたので、二人で当事務所に相談しました。
【当事務所の対応】
当事務所は、事故後二か月半程度が経過したところで受任しました。
加害者保険会社は、事故後三か月で、治療期間の打ち切りを示唆してきました。
当職は、被害者本人から、ずいぶん症状よくなってきていて、あと少し通えば症状がなくなりそうという内容を聞き取りました。
当職は、加害者保険会社と交渉した結果、治療期間をもう一か月程度延長できることになりました。
【結果】
被害者は、事故後4か月で、症状が緩解して治療を終了しました。
人損示談金額は、治療費等を除いた獲得額で、約58万円となりました。
被害者が自分で交渉していれば、治療費等を除いた獲得額は、約20万円程度になる事案でした。
【ポイント】
弁護士に委任することで、治療期間の打ち切りを示唆されても、適切な期間に延長できる場合があります。
弁護士に委任することで、治療費等を除いた損害賠償金額(獲得額)は、倍率にして約2.9倍、金額にして約28万円増額できる場合があります。