たおく法律事務所

適切な過失割合と裁判基準の損害額で示談した事案

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適切な過失割合と裁判基準の損害額で示談した事案

適切な過失割合と裁判基準の損害額で示談した事案

2020/12/11

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,相手方保険会社が加害者の意向で強硬な姿勢を示していたが,交渉により適切な過失割合と裁判基準の損害額で示談をすることができた事案を紹介します。

【ケース】
 この事件は,被害者が自動車を運転して片側一車線の道を直進中、丁字路にさしかかったとき右側から左折で出てきた相手車の左前と自車右前が衝突し,自車は左側ガードレールに押し付けられて停車したという事案です。

【当事務所の対応】

 当事務所は,物損の交渉中に受任しました。相手方保険会社は,加害者の意向で,かなり強硬な姿勢に出てきていました。結局,物損については,加害者が修理費用超過特約を使用することの交換条件で,若干加害者に有利な過失割合で示談しました。しかしながら,当事務所は,相手方保険会社に対し,その過失割合は,あくまでも物損事故を早期に解決するために譲歩するものであり,人損の示談に時には適切な過失割合を提示することを伝たえていました。物損は,時価を上回る修理費用の大部分を補填する金額で示談しました。

 その後,被害者の治療が終わり,被害者請求の形で後遺障害の申請をし,14級9号が認定されました。

 当事務所は,物損示談時に伝えた通り,人損の交渉時には,適切な過失割合を提示し,裁判所の基準による損害額を請求しました。

 相手方保険会社は,加害者の意向で,強硬な姿勢を取り続けました。当事務所は,妥協することなく,粘り強く交渉しました。

【結果】

 結局,適切な過失割合と裁判基準の損害額で示談ができました。最終的な獲得額は,治療費等を除いて316万円程度になりました。

【ポイント】

 相手方が強硬な態度に出ていても,弁護士が粘り強く交渉すれば,適切な過失割合と損害額で示談できる場合があります。

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