センターオーバーの加害車両に正面衝突されて、0:10の過失割合により示談した事案|たおく法律事務所
2022/06/10
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、加害車両にセンターオーバーで正面衝突されたにもかかわらず、当初、加害者側が0:10の過失割合を認めなかったため、弁護士が交渉して0:10の過失割合を獲得した事案を紹介します。
【ケース】
被害者は,勤務先の会社の車を運転して片側一車線の道を直進中,対向から直進してきた加害車両が突然センターラインオーバーして、長く見て一秒後には衝突されました。
ドライブレコーダーはありませんでしたが、車の停止した位置からして,センターラインオーバーに間違いないという事案でした。
被害者は、加害者保険会社から、過失割合について0:10を争うという連絡を受けたころに、当事務所に相談しました。
【当事務所の対応】
当事務所は、被害者の治療中に、過失割合の交渉から受任しました。
当事務所は、加害者保険会社に対し、事故直後の写真や、加害者が事故前夜に遅くまでお酒を飲んだ店の名前を伝えるなどして、本件事故の過失割合が0:10であることを主張しました。
加害者保険会社は、本件を調査会社の調査に出しました。
当事務所は、調査に際しても意見を述べました。
調査の結果、本件の過失割合は0:10であると判断されました。
当事務所は、加害者保険会社との間で、被害者の過失なしで合意しました。
【結果】
当事務所は、被害者の治療の終了後、加害者保険会社と交渉し、裁判所の基準で計算した損害の10割を請求しました。
治療費を除いた獲得額は、85万円程度でした。
自賠責の基準で計算すると50万円程度しか獲得できない事案でした。
【ポイント】
近年、センターオーバーの事故でも、加害者保険会社が過失割合を争ってくる事案が散見されます。
弁護士に委任することで、適切な過失割合での示談を行うことができます。
弁護士に委任すると、治療費を除いた獲得額を、金額で35万円程度、割合で7割程度増額できる場合があります。