後遺障害の認定を受ける方法~高次脳機能障害~
2022/11/01
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、交通事故による頭部外傷等により、脳に損傷が残った場合の、高次脳機能障害という後遺障害についてお話しします。
【問題の所在】
まず、高次脳機能障害とは、どのような後遺障害でしょうか。
高次脳機能障害で後遺障害認定等級を受けるには、どうすればいいのでしょうか。
今日は、その二点をお話しします。
【回答】
高次脳機能障害とは、頭部外傷等により、脳細胞が挫滅し、そのために記憶力、判断力、言語能力が低下するだけではく、日常における性格が変わって怒りやすくなるなどの症状が残ることを言います。
高次脳機能障害により、後遺障害認定等級を受けるには、まず、事故直後にMRI検査を受けて脳挫傷を確認し、作業療法等のリハビリ治療を受け、症状固定となった段階で脳外科医に後遺障害診断書を書いてもらう必要があります。
その外にも、医師に記載してもらう書類、本人が記載する書類、ご家族が記載する書類があります。
これらの書類をすべてそろえ、後遺障害認定等級の申請を行い、認定される必要があります。
症状の重さに応じて、認定等級は変わってきます。
これらの手続きをする上で、弁護士に委任していれば、医師・本人・ご家族の記載が不十分である場合、その旨を指摘して十分な記載を補充することができます。
いずれにせよ、本人やご家族が記載する書面には、見栄を張らずに、できないことはできない、と記載した方が良いと思料いたします。
【ポイント】
脳外傷により高次脳機能障害が残った場合、弁護士に委任することで、適切な後遺障害認定等級を受けることができます。