たおく法律事務所

後遺障害の認定を受ける方法~嗅覚脱失・嗅覚減退~

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後遺障害の認定を受ける方法~嗅覚脱失・嗅覚減退~

後遺障害の認定を受ける方法~嗅覚脱失・嗅覚減退~

2022/10/27

呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
  今日は、交通事故により、嗅覚の減退・嗅覚の脱失の症状が残ってしまった時に、後遺障害の認定を受ける方法をお話しします。

【問題の所在】

  交通事故による傷病で、臭いが分かりづらくなったり、分からなくなることを嗅覚障害と言います。
  嗅覚障害には、嗅覚減退と嗅覚脱失がありますが、どのような状態のことをいうのでしょうか。
  また、そのような後遺障害は、どうやって立証するのでしょうか。

  嗅覚の減退や嗅覚の脱失の後遺障害が認められた場合、後遺傷害慰謝料だけでなく、将来にわたる収入の減少について後遺障害逸失利益も認められるのでしょうか。

【回答】

  嗅覚障害が認められるには、T&Tオルファクトメーターという検査を受ける必要があります。
  5種類の臭いをかぎ、まったく匂わなければ6点、正常に匂うならー3点から0点で、5種類の臭いの平均が2.6以上5.5であれば嗅覚減退となります。
  5種類の臭いの平均が5.6以上であれば、嗅覚脱失となります。

  嗅覚の脱失については、アリナミン静脈注射(アリナミンF)による検査のみによって確認しても差し支えないとされています。
  ただし、アリナミンRの検査では、認定されないので注意が必要です。

  嗅覚障害の原因は、鼻の感覚器に損傷がある場合、鼻と脳をつなぐ神経に損傷がある場合、脳に損傷がある場合の3つがあります。
 
  嗅覚障害によって将来にわたる収入の減少について後遺障害逸失利益が認められるかは、一概には言えませんが、当事務所の経験上、工場勤務等で、オイルの臭いが分からないと仕事に支障をきたす場合や、やきな臭さを感じることができないと危険である場合には認められるケースが多いように感じます。

【ポイント】

  交通事故による傷害で、臭いが分からなくなった場合、交通事故に注力する弁護士に委任することで、適切な後遺障害の認定を受けることができます。
  嗅覚障害について後遺障害が認定された後も、交通事故に注力する弁護士に委任することで、適切な金額の損害賠償を受けることができます。

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