追突事故に遭ってむち打ちを発症し、慰謝料を含む損害賠償金について裁判所の基準で示談した事案|たおく法律事務所
2022/06/27
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、追突事故に遭ってでむち打ちを発症し、治療終了後、慰謝料を含む損害賠償金について、裁判所の基準で示談した案件を紹介します。
【ケース】
被害者は、自車を運転して片側一車線の道を直進中、前方交差点前で数台の先行車が赤信号で停車していたため続いて停車していたところ、後続の加害車両に追突されました。
加害車両は、停止しようとしていた時に、よそ見をしていて追突したとのことでした。
被害者は、初めて交通事故に遭い、不安だったため当事務所に相談しました。
【当事務所の対応】
当事務所は、事故後2週間が経過したころ、事故による傷病の治療中に受任しました。
受任時点で、被害者は、整形外科で診察を受けながら整骨院で施術を受けていました。
当事務所は、交通事故の損害賠償請求で、鍼灸整骨院や整体院に通って有利になることがないことを説明し、どうしても整骨院で施術を受けたいなら、医師の同意を得た上で毎月の診断書にその旨を書いてもらうように助言しました。
その後、被害者は、事故後3ヶ月程度受診し、医師より症状固定と診察されました。
当事務所は、全部の診断書がそろうのを待って損害額を計算し、加害者保険会社に損害賠償請求をしました。
【結果】
まず、治療当初に医師から了解を得ていたため、加害者保険会社との間で、整骨院での施術料をめぐって争いになることはありませんでした。
そして、当職が粘り強く交渉した結果、裁判所の基準に照らし、理論上の最大値で示談をすることができました。
損害賠償額は、治療費等を除いて76万円程度を獲得することができました。
自賠責の基準では、治療費等を除いて、50万円足らずしか獲得できない事案でした。
【ポイント】
治療当初に弁護士に委任することで、鍼灸整骨院や整体院での施術について助言を求めることができ、治療終了時に施術費用をめぐって紛争になるリスクが減少します。
弁護士に委任することで、治療費を除いた獲得額が金額にして27万円程度、倍率にして1.5倍程度に増額することができる場合があります。