求職中に交通事故に遭い、休業損害を考慮した慰謝料を獲得した事案|たおく法律事務所
2022/09/01
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、求職中に交通事故に遭い、休業損害の主張は認められなかったが、休業損害を考慮した慰謝料等の損害金を獲得した事案を紹介します。
【ケース】
被害者は、知人の車の助手席に同乗し、片側一車線の一方通行を直進中、信号のない交差点において、左側から一時停止の標識を無視した加害車両と出会い頭に衝突しました。
被害者は、頚椎捻挫の傷病を負いました。
被害者は、事故当時求職中であり、事故による治療を優先したために就職が遅れたと言い得る余地がありました。
【当事務所の対応】
当事務所は、事故直後から受任しました。
当事務所は、被害者が十分に治療ができるよう、治療期間について保険会社と交渉しました。
当事務所は、被害者の治療の終了後、資料を取り付けて損害を計算し、加害者保険会社に請求しました。
当事務所は、加害者保険会社と示談交渉を行いました。
特に、被害者の求職中の休業損害が難しい争点となりました。
【結果】
最終的に、休業損害は認められませんでしたが、その金額を上回る慰謝料の増額に成功しました。
獲得した示談金額は、治療費等を除いて62万円程度になりました。
被害者が自分で交渉していれば、治療費等を除いた獲得額は40万円程度と見込まれる事案でした。
【ポイント】
求職中に交通事故に遭った場合、弁護士に委任することで、休業損害を考慮した慰謝料を獲得できる場合があります。
弁護士に委任すれば、治療費を除いた獲得額を、金額にして22万円、割合にして5割程度増額することができる場合があります。