減収のないフルタイムの兼業主婦が、主婦休業損害金を満額受領し、適切な慰謝料を獲得できた事案|たおく法律事務所
2023/04/10
呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
今日は、減収のないフルタイム労働の兼業主婦が、満額の主婦休業損害金を受領できた事案を紹介します。
【ケース】
被害者は、バイクを運転して片側3車線の第2車線真ん中を進行中,青信号で前方交差点内に直進で進入したところ,対向から突然右折してきた相手自動車の前右側が自車右側面に衝突し、自車は転倒して、被害者の体は前方横断歩道付近まで飛ばされました。
被害者は、物損事故の示談の際に過失割合を争い、弁護士に委任して有利に解決し、治療終了後に人損の示談をしました。
今回紹介するのは、この事故の、人損示談の部分です。
【当事務所の対応】
当事務所は、事故直後の治療開始段階から受任しました。
被害者は、事故直後から肩関節の痛みを訴えており、弁護士が医師との診察に立ち会って画像検査を依頼し、肩関節脱臼の診断をしてもらいました。
そのため、治療終了後、示談をする際には、慰謝料を赤い本の別表Ⅰの基準で認定出来ました。
また、被害者は、有職の婚約者と同棲中であり、フルタイムで労働しながら二人のための家事をしておりました。
そこで、当事務所は、被害者が有職の婚約者と同棲中であることを立証し、兼業主婦であると主張して、主婦としての休業損金を請求しました。
当事務所は、加害者保険会社との粘り強い交渉の結果、通院日満額の主婦休業損害金を獲得出来ました。
【結果】
示談の結果、被害者は、治療費等を除いた損害賠償金額で、128万円を獲得することができました。
弁護士が受任していなければ、治療費等を除いた損害賠償金額は41万円程度になる事案でした。
【ポイント】
弁護士に委任することで、関節の脱臼について適切な診断を獲得したり、満額の主婦休業損害金を獲得するなど、適切な金額の損害賠償金を受領する示談を獲得することができます。