たおく法律事務所

全損での物損賠償提示の受領後、交渉で時価額を上乗せし、分損になった事案

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全損での物損賠償提示の受領後、時価額の上乗せを獲得して分損になり、修理費用相当額全額を獲得した事案|たおく法律事務所

全損での物損賠償提示の受領後、時価額の上乗せを獲得して分損になり、修理費用相当額全額を獲得した事案|たおく法律事務所

2023/10/02

呉市で交通事故被害の救済に注力する弁護士の田奧です。
  今日は、保険会社から全損で賠償額の提示を受けた後、時価額についての主張立証を尽くしたことで時価額の上乗せに成功し、分損として修理費用相当額全額の賠償を獲得した事案を紹介します。

【ケース】

  依頼者は、被害車両を運転しt離合可能な単線道を走行中、前方三叉路を左折するために減速したところ、入り口付近で、対向からセンターオーバーで右折してきた加害車両に正面衝突されました。
  今日紹介するのは、この事故の物損の部分です。

【当事務所の対応】

  保険会社は、被害車両の時価額について、レッドブックの価格を基準に95万円と算定していました。
  一方、工場と保険会社が協定した修理額は、103万円でした。
  そのため、保険会社は、本件は全損であるとして、時価額での賠償を提案してきました。
  当事務所は、被害車両の車検証を取り付け、グレードを特定し、走行距離も調査しました。
  その上で、当事務所は、インターネットの中古車市場で、同種同等の車両がいくらで取引されているかを調査しました。
  当事務所の調査結果を踏まえた、保険会社との交渉の結果、被害車両の時価額は、104万円と決まりました。

【結果】

  結局、本件事故の物損部分は、全損となり、修理費用相当額全額を獲得できました。

【ポイント】

  弁護士が受任することで、保険会社の提示してきた時価額を増額し、全損を分損にすることができる場合があります。
  弁護士が受任することで、物損賠償額が、8万円程度増額できる場合があります。

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